Betaganeとは


ベタガネとは一般的に、雪駄のカカト部に打ち込まれた大きな金具のことを言います。300年前の江戸においてベタガネは伊達のためのアイテム或いは警報としても機能していたとも言われており、正義感があって、プレイボーイで、喧嘩自慢の火消しや侠客達の間で流行しました。

人々はやがて、夜になると遊郭を練り歩く彼らを指して「チャラチャラした人たち」と総称するようになりました。今日巷で度々使われる「チャラい」という言葉のルーツは雪駄が奏でる"音"にあったのです。



Roh Kicksのプロダクトは、現代人の肌に馴染みのある生地だけを採用しており「裏に革を張ってある竹で編んだ音のなる草履」を定義とする伝統的な雪駄とは似て非なる物とも言えます。しかし雪駄の「音が命」という美学を受け継ぐことで「こんなクレイジーな文化が日本にはあったんだ」と、忘れられかけた文化資源を文献などのテクストではなく"感覚入力を伴いながら"未来に継承することが可能になると信じています。